THUMS (Total Human Model for Safety)
OverviewTHUMS(サムス)は、トヨタ自動車と豊田中央研究所が開発したバーチャル人体モデルです。これまで衝突実験用のダミー人形だけでは解析しきれなかった実際の自動車事故の際の傷害メカニズムをより正確に把握することにより、衝突安全性能のさらなる向上を目指します。 より人間に近いTHUMSTHUMSは、人間の外部形状だけでなく、身体内部の骨格や軟組織などの構造まで詳細に再現しています。 詳細1一般に自動車の衝突実験では人体を模擬したダミー人形を使って乗員や歩行者への衝撃度を調べます。ダミーを用いることにより衝突時に加わる荷重や加速度などを測定することはできますが、人間の身体が受ける傷害を詳細に調査するには限界がありました。 そこで、トヨタは実際の自動車事故の際に見られる傷害の模擬実験に使える、骨格、靭帯、腱、肉、筋肉などを持つ、人体に近い状態を再現したコンピューターモデルを開発することを決めました。これがTHUMSです。 このTHUMSを用いて衝突事故を再現し、モデルの有効性を調査したところ、事故データとして報告される一般的な傷害を予想できることを確認しました。 THUMSの役割安全装置のさらなる発展に寄与 詳細2トヨタは、THUMSを使い、衝突事故における乗員や歩行者の傷害のメカニズムを解析。得られたデータを、エアバッグやシートベルト、ボディ構造といった最先端安全装置の開発に役立てています。例えば、低速追突事故に関する調査では、THUMSを用いて、新たに開発されたWILコンセプトシートが頚部傷害リスクを軽減する効果があることを確認しました。 ご紹介したTHUMSは平均的な体格の成人男性を想定したものですが、様々な乗員や歩行者を模し、多種多様な事故の解析を行うために、女性や子供など体格の異なるモデルや高齢者モデルについても開発を進めています。 さらなる安全を目指して詳細3トヨタ自動車と豊田中央研究所は1997年に、人体の形態を正確に再現したTHUMSの開発を開始しました。様々な構成要素を組み合わせて完成体を作り、データと比較しながらモデルのクオリティを確信。2000年に乗員モデルを完成させて、発表しました。THUMSは現在、世界中の自動車メーカーや研究機関など30以上の組織で使われています。またTHUMSを使って行われた調査や実験に関する論文が世界的に有名な会議や専門誌を通して発表されています。 今後は、内臓や脳のデータもTHUMSに組み込む予定です。THUMSをさらに進化させることで、トヨタはよりいっそう人にやさしい安全な車づくりを進めてまいります。 |
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トヨタ自動車株式会社